自閉症スペクトラム3つのタイプ 自閉症 高機能自閉症 アスペルガー症候群

発達障害
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自閉症スペクトラムって?

発達障害の中に分類されています。人と上手にかかわれない障害。
自閉症スペクトラムは自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群などの名称がつけられていた自閉性障害の仲間を区別せずに、ひとつの障害としてとらえるためにつけられた総称です。

 発達障害

自閉症スペクトラム3つのタイプ

自閉症スペクトラムは知的障害が全くない人もいれば、比較的重い人もいます。

また、特性が強く現れる人もいれば軽い人もいるなど幅広い病態の人を含んでいます。

さらに、ある特性は強く現れても、別の特性は目立たないなど人によって異なります。

高機能自閉症 アスペルガー症候群 自閉症
知的な遅れがない 知的な遅れがない 知的障害がある
言葉の遅れがある 言語能力は高い 言葉の遅れがある
こだわりがある こだわりがある こだわりがある
社会性に乏しい 社会性に乏しい 社会性に乏しい

これらはすべて自閉症スペクトラムに含まれます。

 

自閉症とは

自閉症とは自閉症スペクトラムの中核に値する障害です。

対人関係の障害
コミュニケーションの障害
興味・活動のパターン化
こだわりの強さ

などの特性がみられる場合があります。

自閉症の7割は知的障害と言葉の遅れをともなっており、一般的な自閉症というとこのタイプを指すことが多いです。

言葉の遅れがあるために、定型発達の子どもに比べ、発語の時期が遅いという事がきっかけで気づかれます。

知的障害は重症度に応じて分けられます。

自閉症に併存するケースでは、知的障害が重くなるほど自閉症の症状も重くなります。

  • 軽度 IQ50~70 (言語の発達がゆっくりだけど日常生活には問題ない)
  • 中度 IQ35~50 (身の回りのことは部分的にできるが、全てをこなすのは困)
  • 重度 IQ20~35 (ひらがなの読み書き程度にとどまり、衣食住での介護や保護が必要)
  • 最重度 IQ20以下 (言語の発達がみられなく、身の回りのことが全くできない)

高機能自閉症とは

高機能とは、知的発達の遅れがないという意味で、平均より高い知的能力があるという事ではありません。

知能検査による知的指数IQ70以上であることが基準となっています。

自閉症と同じく、対人関係やコミュニケーション障害、こだわりの強さなど特性があり、発語の遅れもみられます。

言葉の遅れは成長とともに改善していく傾向があります。

言葉の遅れの違いを除けば、アスペルガー症候群とも似ています。

知的障害をともなわないため障害に気付かれにくい場合があります。

幼少期に言葉の遅れがあっても、知的発達の遅れがないために成長とともに言葉が身につくので、アスペルガー症候群と変わらない特徴になっていくケースもあります。
そのため高機能自閉症とアスペルガー症候群を区別しない考え方もあります。

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群とは知的障害をともなわず、言葉の遅れもないことが特徴です。

人懐っこかったり、話し好きだったりするケースもあり、一見コミュニケーションには問題ないように見えます。

しかし、自分の関心ごとを一方的に話し続けたり、相手の質問に対して的外れな受け答えをしたり、言葉のキャッチボールができないことがあります。

会話しているけれども、本当の意味でのコミュニケーションは苦手であるということです。

知的レベルは標準よりも高い人も多く、学校で優秀な成績を収めてきたため、障害があることを気付かれにくいことが多い事も特徴です。

社会人になってから暗黙のルールがわからなかったり、場の雰囲気が読めなかったりすることで失敗し、初めて障害とわかるケースもあります。

アスペルガー症候群の特性を持つ子は、言葉の遅れがなく、難しい言葉を使い、大人びた話し方をすることがあります。

4つの視点からタイプを判断

子どもによって、ある特性は強く現れているけれど、別の特性はほとんど目立たない。

というように特性の現れかたや症状には個人差があります

一人一人の特性を的確に見極めるために4つの視点から判断してみましょう。

言葉の発達の遅れ
対人関係の難しさ
こだわりの強さ
知的障害の程度

例えば、

  • 知的障害や言葉の遅れはないけれど、対人関係が苦手でこだわりの強いタイプ
  • 知的障害や言葉の遅れがあり、対人関係も難しいけれどこだわりはそれほど強くないタイプ

などその子の特徴がだんだん具体的に見えてきます。

知的障害は重要な視点

4つの視点のうち、1番重要なことはは知的障害があるかないか、知的障害の程度が軽いか重いかという点です。

知的障害とは読み書きなどの知的能力の発達水準が低い状態のことです。

知的能力IQ70未満を指します。

知能の発達水準が低いと、発語も遅れがちになり、物事の理解や意思表示、状況に応じた行動をとったりすることが難しくなります。

知的障害の程度は自閉症スペクトラムの症状の程度に直結していると言えます。

引用:相談について|北九州市発達障害者支援センター つばさ

高機能自閉症、アスペルガー症候群

知的障害レベル 低い

知的障害があまりなく、言語能力もあるためコミュニケーションは比較的とりやすい。

しかし、対人関係のつまずきや、特定のものへのこだわりなど、その他の自閉的症状があります。

 

典型的な自閉症

知的障害レベル 高い

知的障害があり、文字や言葉が理解できないため言語能力は低く、コミュニケーションがとりにくい。

ただし、絵やカードなどを使ってコミュニケーションをはかることは可能です。

さいごに

いかがでしたか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私の息子も2歳前に自閉症スペクトラムと診断されましたが、日常生活を見ていると、だいぶ落ち着きがなく、突発的な行動も結構とるので、歳を重ねていくとADHDの診断も出るのではないかと思っています。

知的があるかどうか調べる知能指数IQの検査は早くても5歳にならないと受けられませんので、

現在は3歳なので、自閉症スペクトラムのどのタイプになるのかも、成長とともにはっきりしてくるのだと思います。

どんな発達障害の診断がでても可愛い息子であることには変わりないので、息子が将来生きずらさを感じることが少しでも軽減できるように、できる限り支援してあげたいとおもっています。

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