こんにちは!!
私は33歳の主婦です。
3歳の息子が1人と旦那の3人で暮らしています。
2021年5月に卵巣嚢腫を摘出する手術を腹腔鏡手術でおこないました。
今回の記事では、入院生活で感じたことや手術前後・退院までの様子を記録しましたので、
これから腹腔鏡手術受ける方の参考になれればと思います。
Contents
手術をするきっかけ
卵巣嚢腫が見つかったのは、妊娠するよりもだいぶ前でした。
市でやっている子宮頸がん検診の時に卵巣の右側3.5cm程の小さい脳腫が見つかりました。
その少し前に私は自然妊娠したのですが、残念ながら稽留流産ということになってしまいました。
生理不順もあったので自分の身体に原因があるような気がして次の妊娠は慎重にいきたいと思い、不妊治療を始めます。
産婦人科の先生曰く、「脳腫の方は悪性ではないので放っておいて大丈夫!」とのこと。
そして不妊治療に専念して、無事今の息子を授かることができました。
不妊治療はタイミング法だったのですが、多嚢胞性卵巣症候群であることと、
排卵するかな?の時期に右側の卵巣嚢腫が排卵の邪魔をしている事があったりして。
その卵巣嚢腫のせいで毎回ではないけど、右側の排卵がしにくくなっているため、
「左側で頑張るしかないね!」
と先生にも言われており、運よく左側で排卵できて妊娠に至りました。
出産後は3ヶ月か半年に1回程、卵巣嚢腫の大きさを診ていくことになり、特に急激に巨大化はせずにすーっと3~4cmくらいでとどまっていたので存在自体忘れていました。
息子が3歳になる少し前に、検診で卵巣嚢腫が4.5cm程に少しだけですが、大きくなっていました。
私の卵巣嚢腫は皮様嚢腫(ひようのうしゅ)だったので、放っておいても小さくなることはなく、ゆっくりですが大きくなってしまうのでいつかは摘出するものだそうです。
チョコレート嚢胞なら治療によっては萎むこともあるようですが。
また二人目の妊娠もそろそろ考えたいのでということも相談しました。
二人目を将来的に考えているなら、卵管通水と多嚢胞性卵巣焼灼術もどうせ全身麻酔するならやりましょう!ということも話してくれました。
簡単にまとめると
- 皮様嚢腫(ひようのうしゅ)なので小さくならない
- 嚢腫が大きくなっていつ捻じれるか怖い
- 不妊治療を始める前の今がいい時期かも
- 卵管通水と多嚢胞性卵巣焼灼術も同時にやってもらえる
といった点からよし!手術しよう!と決断できました。
手術前の不安
手術中の心配
などど、普段から妄想が止まらない私は今回も不安な妄想が脳内をめぐりまくりました。
入院初日の夜寝る前に、手術前なので身体は元気なのに病室にいる状況が不安になり、(ただのホームシックだと思う。笑)今日から6日間も外へ出れないんだと急に閉じ込められた感じがして、日光にも風にも当たれない、病室の窓は20cm程だけ開きますが、網戸がないので開けっ放しにすると虫が入ってきてしまうなのでちょっとだけ開けて少し深呼吸していました。
特別に狭い病室ではなかったのですが、あまり空気が通っていなかったのと、手術前の不安とで少し気が滅入っていたのだと思います。
手術後の心配
一番の心配は何よりも痛みが想像つかないので、どんな痛みでどれくらいで回復するのかが心配でした。
あとは昔、稽留流産の手術の時に、麻酔か切れて起き上がったら目の前がグルグルして立てなくなり車イスで病室まで運んでもらった記憶があるので、今回も何か副作用的な何かが身体に起こるのでは?ととても不安でした。
もう一つは退院してからの生活。
旦那には入院期間は仕事を休んで息子の世話をしてもらっているので、退院後は私が面倒をみなければなりません。
3歳自閉症スペクトラムの息子の相手を出来るほどにまで、自分の身体が回復できるのかも心配でした。
手術説明
手術説明はとても丁寧に、入院前に主治医の先生から手術の方法を説明してくれたり、
手術当日に手術室で担当をしてくれる看護師の方からも、手術の流れや不安なことを話したりしてくれました。
入院した日(手術前日)には麻酔科の先生からも丁寧に説明を受けました。
今回の手術は
病名 右卵巣嚢腫 多嚢胞性卵巣症候群
術式 腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術 多嚢胞性卵巣焼灼術 卵管通水
↑こんな感じにメスが入っております。
手術室入口
- 入口でお名前を言っていただきます(患者)
- 入室前の安全確認をします
- 帽子をかぶります(患者)
- 腕につけたネームバンドとお名前を確認します
- 入口から手術するお部屋に移動します(患者)
手術するお部屋
- ベットに横になり手術着を脱ぎます
- 心電図のシールを貼ります
- 血圧を時間毎に測ります
- 指先に酸素量を測るセンサーをつけます
- ベットが狭いため動きたいときは看護師にお知らせください。安全のため介助します。
- 尿意や便意がある時は遠慮なくお知らせください。尿器や便器を準備します。
麻酔~手術
※全身麻酔(意識がなくなる麻酔です)
- 酸素マスクをします
- ゆっくり深呼吸をしてください(患者)
- 点滴から眠る薬を入れます(何度かお名前をお呼びします)
- 次第に眠くなります(患者)
- ベットが狭いため、危険防止に手や足を軽く止めることがあります
- 眠っている間の呼吸を助けるため口の中(気管内)にチューブを入れます
- 床ずれ予防に安楽物品を使用します
- 体温管理を行うため保温を行います
- 麻酔で眠った後に尿の管を入れます
麻酔覚醒
- 手術終了後麻酔を覚まします
- 痰などが詰まらないように吸引します
- 名前を呼び「目を開けてください」「手を握ってください」「深呼吸してください」など声を掛けます(麻酔の覚め具合を確認します)
- チューブが入っているうちは声が出ません
- 口の中のチューブを抜いて、酸素マスクをします
- ご自身でも痰を出すように頑張ってください
- 心電図・血圧計・指のクリップを外します
- 集中治療室へ移動する場合があります
- 尿の管から自然に尿が排泄されます
病棟・帰室
- 状態が落ち着いたら病棟へ帰ります
- 病棟のベットに移ります(すべて介助します)
- 点滴をしたまま帰ります
- 手術をした場所にチューブが入っていることがあります
- 尿の管は入ったままです
といった手術室から病室へ帰るまでの患者の状態や手順を詳しく書いてある資料をもらえたので、手術当日のイメージがしやすく少し安心できました。
手術後のようす
手術後、意識がもうろうとしている中で
「終わりましたよ」「お母さん横にいるよ」
という看護師さんの声が聞こえてゆっくり目を開けたらまだ視界はぼんやりしながら母の声が聞こえてきました。
「取り出したやつ見せてもらったよ。骨が入ってたんだってね」
と顔はよく見えなかったけど母は少し泣きそうな声で言っていました。
(手術室から病室へ移動中)
その時の私は寒すぎて、ガクガクブルブルと悪寒?が止まらずに痙攣しているのかと思うくらい震えていました。
母はその姿を見たので心配そうな声だったと思います。
病室に戻ってきて、布団をかけてもらいましたがそれでもまだ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
手足は動かせましたが、痰も詰まっていて声が出しにくかったです。
とりあえず温まることに専念しようと思い眠りに就きました。
目が覚めて今度は暑すぎて気持ち悪い…
熱を測ると38.4℃!!
麻酔の副作用でだるくて気持ち悪いのかと思ったら、熱のせいだ!!
看護師さんに手術後ってみんな熱が出るのか聞いたら
「お腹に傷があるから熱が出るんですよ」という回答でした。
そんな説明されたのかな?聞いてなかっただけかな~でも今辛いから全然思い出せない~
手術後(当日)痛みのイメージ
痛みのイメージとしては、指を包丁でさっと切ってしまったとき表面が結構痛いですよね?
それプラス内側も痛いようなイメージです。その傷がお腹に4つあります。
指を切ったとき絆創膏を貼ると痛さが和らぐのと同じで、お腹の傷も安静にしていれば寝れるほどの痛みでした。
ただ時々内側がズキズキズキっと痛むこともあり、陣痛とはまた違う波が来るような感じす。
尿の管とお腹の管と点滴が入っている状態なので、手足をあまり自由には動かせませんでした。
お腹の管はおへそより右下の所に入っているので、右を向いて寝ることは難しかったです。
なので仰向けと左向きで交互に寝るしかありませんでした。
2時間おきに看護師さんが検温しに来てくれたので、その時に座薬の痛み止めを入れてもらいました。
薬が効いたのか内側のズキズキが少し楽になった気がして少し眠れました。
手術後1日目
朝になり熱は37.3℃に下がりました。
試しにベッドの端につかまりながら寝返りしてみたら意外とすんなりできました!
寝返りしないと背中が限界だったのもあります。笑
看護師さんに体を拭いてもらって、パジャマに着替えました。(尿の管を抜く)
ここまではずっと手術着で、最後にシャワーを浴びたのは手術当日の朝でした。
食事は手術前日の21時までで、水分は手術当日の手術2時間前まで…。
今日から水分解禁、食事はお昼ご飯(お粥)から解禁です。
11時にはお腹がすいてきて意外と元気だったので、TV台の上にあるワンピース(漫画)を取るために、試しに起き上がってみました。笑
起きれた!!意外に動けるじゃん!
お待ちかねのお昼ごはんが運ばれてきて
「五分粥・肉団子・ブロッコリーとエビのサラダ・切り干し大根のすっぱいやつ・リンゴのあまいやつ」
五分粥でトロトロだったので、胃に負担がなく美味しくいただけました。お腹いっぱいで少し残しました。
食後に看護師と一緒にトイレへ行く練習をしてみました。
お腹の管が重いのと点滴しながらなので自由ではないけど、結構歩けた!
お腹の痛みというよりかは体力が戻っていなくてすぐハアハアして疲れてしまう感じです。
看護師さんが去った後も一人で意外と動けてトイレにも行けて、お昼ご飯の時に飲んだロキソニンが効いてるような気がして、座って日記を書いたりしていました。
そんな風に調子に乗っていたら、晩ご飯が運ばれていざ食べようとするときに、胃がすごく痛くなって(キリキリギューギューって感じ)楽しみにしていたはずの晩ごはんはだいぶ残してしまいました…。
今日はまだ無理はしないでおこうと思い、横になってワンピース(漫画)をひたすら読み進めました。そして22時か23時には就寝しました。健康(笑
夜には点滴も取れたのであとはお腹の管のみです!
手術後2日目
夜はぐっすり眠れたので朝6時半頃には目覚めました。健康(笑
7時過ぎに検温、8時頃朝ごはんが届き(今日から常食)食べながらまた胃が痛くなってきたので完食はできませんでした。
食後に1日ぶりの便が出ました!少しゆるめの…。
まだお腹の管が入っている状態ですが、普通に歩けて歯磨きもできる!
自分で身体を拭いてパジャマも着替えられました。
11時頃主治医の先生がお腹の管を抜きに来ました。
仰向け状態で処置していたので私からはよく見えず、
先生はハサミで色々切っているパチンという音が聞こえて、
管を抜いた瞬間、子宮あたりがキューっと痛くなりました。(一瞬ですが…。)
そしてガーゼを貼っておしまいです。
お腹の管が取れてとても体が自由になった気がして、体調もだいぶイイ感じでした。
お昼ご飯の時には胃が痛くなかったので初めて完食できました!
またまた食後にゆるめの便!
腸の動きも正常に戻ってきて、今度は廊下を出て待合室まで(30~50mくらいあったかな?)行ってみました。
このときの痛さは、お腹の傷が歩くときに引っ張られて、痛いというより突っ張ているような感じです。(妊娠中にお腹が張るのを思い出しました。笑)
病室に戻り座って漫画読んだり日記を書いたりしていましたが、長時間だと体が疲れやすいのかちょっと頭がクラクラして横になりたくなる感じでした。
お腹いっぱいでただ眠くなっただけかもしれませんが 笑、少しお昼寝。。。
目が覚めたら少しおへその傷が痛みました…。
座っていたり寝ていたり、同じ姿勢でいると動くときに少し痛むようです。
この日は「立ち眩みがなければトイレや洗面所に歩いていきましょう」と入院計画書に書いてあったので目標は達成できたので、それ以外はベットの上で過ごしました。
↑お腹の管の袋。ポシェットみたいに下げているのでこのまま歩けました。
手術後3日目
朝は6時ちょい前に目覚めました。
今日は検温はしないそう。
朝からバッチリ歩けて、傷は少しかゆくなってきました。
朝ごはんも完食して、トイレに行き、便が昨日よりも硬くなってきました!
今日からシャワーに入れます!シャワーは時間を予約して入るシステムになっています。
私は昨日から楽しみにしていたお昼の献立の「ハヤシライス」をさっぱりした状態で食べたいと思い、
11時にシャワーの予約を取りました!
予約をして病室へ戻ったら看護師さんに「歯科にいってください」と指示され行きました。
歯科では手術後の歯の診察とお掃除をしてくれました。
病室が4Fで歯科は1Fでエレベーターを使って行くのですが結構歩いたので、病室に戻ってきて少しハアハア疲れていました…。
なんだかんだしてるうちにもう11時になったのでシャワーに行こうとしたら今度は栄養士さん?が来てアレルギーについてのお話。
私が問診のアレルギー欄に「とろろ」と記入したもんだからそれについて確認しにきてくれたそうです。笑
話が終わり時計を見ると11:09!!
シャワーの予約は一人30分なので急いでいきました!
無事シャワー室に入り、お腹の傷はというと、痛くもないし全然しみたりもしませんでした!
髪も洗えてさっぱりしてお昼の「ハヤシライス」を美味しくいただけました。
今日から食事制限なしということで散歩がてら病院の8Fにコンビニが入っているのでそこにデザートを買いに行きました!
デザートと飴と干し梅を買って病室に戻りました。
ずっと病院食の健康なご飯を食べていたので、干し梅がすごくしょっぱく感じすぎて1粒食べてギブアップでした…。
夕方オペの時の看護師さんが様子を見に来てくれたので
「麻酔の時トントンしてくれてありがとうございました。」と伝えたら
その時の不安と感謝があふれてきてウルウルしちゃいました。。。
看護師さんが行った後も読書しながら涙が出てきてしまいました。。。
入院中の色々な思いがそこで溢れそうになったけども
読書していた本の内容が怖い本だったので涙はひいていきました…笑
ついに明日退院だ!
手術後4日目(退院)
退院当日の朝、採血と検尿がありました。
採血してもらって横になろうとしたら、腕から血がドクドク出てきちゃったのですぐにナースコールテープを貼り直してもらい、今度は血が止まりました。
後で見たらアザになっていました。。。悲
最後の最後の採血は失敗されたのだろうなと思いました。。。笑
朝ごはんを食べて、シャワーを浴びて、退院の準備を始めました。(荷物整理)
そして退院診察と次回外来の予約をして退院です。
11時に退院の予定でしたが、痛み止めのロキソニンを処方してもらうのに少し時間がかかったようで11時15分頃に病室から出ました。
1Fの退院手続きの窓口に行き、5分もかからず手続きは終わり、自動会計機でお会計を済ませて12時前には病院を出発できました!
天気は雨でしたが、久しぶりの外の空気は気持ちいのと開放感で最高でした!
ただ病み上がりなもので車に乗り込むまでトボトボ歩き、車に乗ってから一瞬で車酔いし(元々乗り物酔いしやすい)、入院前とはだいぶ違って弱っている体を実感しました。。。悲
手術の費用
検査(入院前)
CT検査・血液検査・尿検査・肺活量・心電図など…7400円
歯科…950円
退院日の会計
PCR検査…1830円
歯科 …2070円(手術前)+690円(手術後)=2760
退院手続…105,080円(保険適用外 室料差額など 15,920円が含まれています)
検査・退院手続き 合計 109,670円
※国保で限度額適用認定証は一般の区分です。そして病室は2人部屋のトイレ付だったので、6人部屋とかならもっと安く済みます。
※MRIは閉所恐怖症のためできず、CT検査に変更してもらいました。
退院後の診察
退院後の診察では摘出した卵巣嚢腫の画像を見せてもらいました!
中には髪の毛と骨が入っていたそうです。。。
観るのが苦手な方はスルーしてください・・・すみません。。。
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次回の診察では動画も見せてくださるそうなのでちょっとドキドキです!!
さいごに
卵巣嚢腫の原因はお医者さんに聞いてもはっきりとはわかりませんと言われます。
世の中にはたくさんの病気が存在するけれど
もしも
「ストレス」
「食生活」
「運動不足」
だいたいこの3つが原因だとしたら、私はすべて当てはまってしまう自信があります。
現在ではなく10代、20代の頃を振り返ってもやはり健康といえる生活はできていなかったと思います。
次に何か手術が必要な大きな病気にはもうかかりたくないので
今から取り戻せるかわかりませんが
こんな感じを意識して過ごしていこうと思いました!
もう痛い思いはしたくないから。。。悲