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アスペルガー症候群って?
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラムに含まれるタイプのひとつです。
日本では2005年に施行された「発達障害者支援法」の一文に「アスペルガー症候群」という言葉が明記され、広く知られるようになりましたが、2013年に改正されたアメリカ精神医学会の診断基準DSM-5(精神疾患の診断基準・統計マニュアル)において「アスペルガー症候群」の名称は消えました…。
この診断名は日本で広く使われてきたため、現在でも発達障害支援法や各種支援ではまだ使用されています。
アスペルガー症候群の特徴
アスペルガー症候群とは知的障害をともなわず、言葉の遅れもないことが特徴です。
人懐っこかったり、話し好きだったりするケースもあり、一見コミュニケーションには問題ないように見えます。
しかし、自分の関心ごとを一方的に話し続けたり、相手の質問に対して的外れな受け答えをしたり、言葉のキャッチボールができないことがあります。
会話しているけれども、本当の意味でのコミュニケーションは苦手であるということです。
知的レベルは標準よりも高い人も多く、学校で優秀な成績を収めてきたため、障害があることを気付かれにくいことが多い事も特徴です。
社会人になってから暗黙のルールがわからなかったり、場の雰囲気が読めなかったりすることで失敗し、初めて障害とわかるケースもあります。
言葉の遅れがない
言葉を使った基本的なコミュニケーションができて、知的な遅れがない(IQ70以上)ことから学童期まで障害に気付きにくいことがあります。
マイペースな行動をするため

やろうと思えばできるのに、わざとやらないのではないか?

わざとマナー違反をしているのではないか?
という誤解をされやすいのです。
子ども本人も
と思い悩んでいます。
高機能自閉症 自閉症との違い
高機能自閉症 | アスペルガー症候群 | 自閉症 |
知的な遅れがない | 知的な遅れがない | 知的障害がある |
言葉の遅れがある | 言語能力は高い | 言葉の遅れがある |
こだわりがある | こだわりがある | こだわりがある |
社会性に乏しい | 社会性に乏しい | 社会性に乏しい |
高機能自閉症は幼少期に言葉の遅れがあっても、知的発達の遅れがないために成長とともに言葉が身につくので、アスペルガー症候群と変わらない特徴になっていくケースもあります。
そのため高機能自閉症とアスペルガー症候群を区別しない考え方もあります。
自閉症の7割は知的障害と言葉の遅れをともなっており、一般的な自閉症というとこのタイプを指すことが多いです。
独特の話し方
- 難しい言葉を使う
- 記憶力が良い
- 会話が一方的
- 話がかみ合わない
アスペルガー症候群の特性を持つ子どもは、言葉の遅れがなく、むしろ早いこともあります。
話すときの表情やイントネーション、リズムには問題がありませんが、大人が驚くほど難しい表現を使ったり、理屈っぽい話し方をしたり、年齢よりも大人びた話し方をしたりする場合があります。
話の内容もしっかり順序立てて話せますが、自分の感情表現がワンパターンだったり、物事の色黒をはっきりさせたがったりすることがあります。
また自分の話したいことを時と場所をわきまえずに一方的に話して、相手に話す隙を与えないこともあります。
相手の様子に関心が向かないため、相手が話題を変えたり、話をさえぎったりするとおこってしまうこともあります。
このような振る舞いは、身勝手というわけではなく、自分の伝えたいことを省略せずに話し切りたいという想いからという可能性があります。
はっきり伝えてあげましょう
自閉症スペクトラムの中でもアスペルガー症候群の特性を持つ子どもは、遠まわしな表現や比喩を使った表現が苦手で、表情や口調、しぐさから相手の感情を読み取ることが難しいです。
言葉を文字通り素直に受け取ることは得意なので、伝えたいことがあるときは短い言葉で簡単に話す方がこちらの真意が伝わりやすいです。
大人のアスペルガー症候群
- グループでの世間話が苦手
- 興味のあるの話は饒舌になり話し続ける
- 冗談が理解しにくい
- 曖昧な指示はどうしていいかわからない
- 同時にたくさん指示されると混乱
- 場に合わない服装
思いやりの心が大切
アスペルガー症候群の人も定型発達の人も同じ人間なので、お互いに思いやる心を持つことが大切です。
定型発達の人から見たアスペルガー症候群の人は自己中心的な態度ばっかりで付き合いにくく見えますが、すべての行動・言動がわざとではなく「この人はこういう人」とその人の個性だと思って、接してみてください。
生活していく中で自分も得意不得意なことが色々あるのと同じで、アスペルガー症候群の人はその中でコミュニケーションが苦手なだけなんだと思うと、相手を思いやる気持ちを持ちやすくなれると思います。
アスペルガー症候群の人から見た定型発達の人は
「空気を読むって難しいのにみんな自然とできていて凄いな。」
「予定が狂うことにこだわりがないのはいいかげんだな。」
なんて思わずに、自分の考えが全てではないという事を前提に物事を考えるということを意識して生活していると、こちら側も自然と思いやりの気持ちが芽生えてくると思います。
さいごに
いかがでしたか?
今回の記事は自閉症スペクトラムの中のアスペルガー症候群について調べた物をまとめてみました。
知的があるかどうか調べる知能指数IQの検査は早くても5歳にならないと受けられませんので、
現在は3歳なので、自閉症スペクトラムのどのタイプになるのかも、成長とともにはっきりしてくるのだと思います。
どんな発達障害の診断がでても可愛い息子であることには変わりないので、息子が将来生きずらさを感じることが少しでも軽減できるように、できる限り支援してあげたいとおもっています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。